岐阜市の歯科・歯医者・インプラント|りお歯科クリニック

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歯科医師ブログ 歯ブラシの選び方

こんにちは!
2024年最後の、りお歯科クリニック歯科医師ブログは先月の歯磨剤(歯磨き粉)に続き、歯ブラシ選びについて書いていこうと思います。
歯ブラシについて書くことが決まってから、やはり毎日患者さんへブラッシングの指導等している歯科衛生士さんの意見も取り入れたいなぁと、声をかけさせてもらいました!
今回は会話形式でお伝えしていきます!
会話は、歯科医師=【Dr】・歯科衛生士=【DH】と、なっています。
歯科医師の歯ブラシ選び
【Dr】
なんか歯科衛生士さん相手に歯ブラシ選びの話をするのはちょっと緊張しますね…
歯科衛生士の歯ブラシ選び
【DH】
私も先生に、歯ブラシのお話をするのは緊張しますよ!
【Dr】
さて、歯ブラシの選び方についてですが、歯ブラシは、その形状や硬さ、毛の密度などによって様々な種類があります。
自分に合った歯ブラシを選ぶことが、効果的なブラッシングに繋がります。

あってますよね?

【DH】
もちろん!大丈夫ですよ(笑)
私たちも普段は「リスク傾向(虫歯or歯周病)」「性差」「お口の大きさ」「年齢」「歯並び」の違いによっておススメする歯ブラシを変えています。

毛の硬さ

歯ブラシの毛の硬さ
【Dr】
どちらかというと、僕たちも歯ブラシの選び方は、歯石取りやメンテナンスをする歯科衛生士さんに任せている部分が多いので、答え合わせみたいな感じでたのしみです!
一般的に歯ブラシの毛の硬さは「硬め」「普通」「柔らかめ」の3種類に分類さていると思いますが、普段は、歯茎やエナメル質に優しい「普通」または「やわらかめ」の硬さをおススメする事が多いです。
先ほどの「リスク傾向」で言えば、虫歯になりやすい方はプラーク除去率が高い「普通」の硬さを、歯周病が進行している方や知覚過敏の症状がある方には、「柔らかめ」の歯ブラシをと、いった感じでおススメします。
硬い毛の歯ブラシはプラーク除去力が強い反面、歯や歯茎を傷つけるリスクが高いので、あまり積極的におススメしていないのですが、「硬め」をおススメすることありますか?

【DH】
そうですね…私の経験だと硬めを選ばれる方は、「磨いた感」を求められる方が多い印象です。
あとは、歯肉退縮(歯の根が歯茎の後退によって露出している状態)を起こしている方も、「硬め」を選ばれている事が多いので正直言うと、あまりおススメはしていません。

【Dr】
あ~スタッフでいましたね~硬い歯ブラシでガシガシみがくのが好きで歯根が露出してしまった人…
【DH】
はい…総務のあの人ですね…「一度下がると戻りませんよ」「むし歯リスクが上がりますよ」と、伝えたら「柔らかめ」に変えられたのですが、柔らかすぎてザラザラ感が残るみたいです。
歯ブラシも製品によって柔らかすぎてザラザラ感が残るものや、歯茎が痛くなるものもありますので、磨き方や力加減も意識して、さっぱり感と磨き終わった歯がツルツルする感覚があるものが、良いと思います。

ヘッドの大きさ

歯ブラシのヘッドの大きさ
【Dr】
歯ブラシのヘッドの大きさも重要なポイントと言われてますよね?
大きすぎるヘッドは奥歯までしっかりと届かない可能性があり、小さすぎると一度に広い範囲をカバーできないため、適度な大きさが求められるんじゃないですか?
この辺りが、冒頭の「性差」や、「お口の大きさ」で選択が分かれるとこですよね?
成人の場合、コンパクトサイズや中型のヘッドが多くの方に適しているでしょうし、お口が小さい方や奥歯が磨きにくい方には、小さめのヘッドを選ぶってことですよね?
たまに売っている、すごく大きいヘッドはおススメしないですよね?

【DH】
そうですね!その選び方で良いと思いますが、すごく大きいヘッドも利点は、ちゃんとあるんですよ!
【Dr】
そうなの?あまりおススメしたことないけど…
【DH】
実は先生向きかも知れませんよ?
大きいヘッドは短時間である程度のプラーク除去効果が期待できるので、歯ブラシの時間がしっかりとれない時、例えば忙しい朝だけ大きめヘッドにして夜は小さめヘッドで念入りに磨くと、いうのもおススメですよ!

【Dr】
なるほど!でも、場所取りそうですね(笑)
【DH】
そうなんですよ!歯科衛生士は職業柄、歯ブラシが増えて大変なんです!

電動歯ブラシ vs 手動歯ブラシ

【Dr】
ここだけの話、電動歯ブラシってどう思ってます?
電動歯ブラシの人気があるのは知ってるし、ドラッグストアでも気軽に試せそうな価格帯の物もありますよね?
診療中にも、聞かれる事あるんだけど「硬め」の歯ブラシ並みに歯肉退縮があったり、統計を取ったわけじゃないから無責任な事は言えないけど、磨き残しがある人の割合が多い気がするんだよね。

【DH】
ここだけの話(笑)、電動歯ブラシは使いこなせないと「磨いた感」だけ満たされて、自分でブラッシングするよりプラークの除去率を下げてしまう事があると思うんです。
私は高価すぎて手が出せてないのですが「音波歯ブラシ」の方をおススメしますね!

【Dr】
「電動歯ブラシ」か「手動」かの話だったのにまさかの第三勢力の「音波歯ブラシ」登場ですね(笑)
【DH】
はい!第三勢力の「音波歯ブラシ」です!(まだ使った事無いけど…)
あ!でも、「電動歯ブラシ」も力が入らないご年配の方にはおススメですよ!
進化する歯ブラシ業界からは目が離せません!

【Dr】
おお!ここで「年齢」による歯ブラシ選びをちゃんと回収しましたね!

歯並びに合わせた形状

【Dr】
と、いう事は最後「歯並び」を回収するわけですね?
【DH】
そうです(笑)最後は「歯並び」を回収します!
【Dr】
歯並びや口腔内の形状に合わせて、選ぶべき歯ブラシの形状も変わると思うけど、どんな感じでお話しているの?
【DH】
そうですね…歯列が不規則な方や歯間が狭い方は、超極細毛の歯ブラシを選ぶことで歯間部までしっかりと清掃できると思われがちですが、超極細毛は歯周病予防に向いていると思うんです。
私は歯列が不規則な人にはフロスや歯間ブラシなどをおススメしてます。

【Dr】
確かに!これCMでもよく観るので、超極細毛の狙いとしては分かりますが、歯間部は超極細毛よりもフロスの方が除去率は絶対にいいですよね!
【DH】
はい!歯列が不規則な方にはフロスをおススメします。
でも、フロスが物理的に通らない、例えば矯正器具を装着している方は、矯正用の特殊なブラシを使用して、装置の隙間に溜まる汚れを除去するようにお願いしています。

【Dr】
ああ、「歯間ブラシ」とか「タフトブラシ」ですね!
【DH】
はい、その通りです。
LIONさんのホームページに矯正中の歯みがきの方法というのがあり、詳しく書いてありますが、凸型歯ブラシやU型歯ブラシというものもあります。

【Dr】
なるほど面白そうなので後で検索してみますね!
あとは、りお歯科クリニックはインプラントを入れられた患者さんが多いけど、そんな方には何をおススメしてる?

【DH】
インプラントを入れられたという事は何かしら原因があって歯を失われたと思うんです。
同じことにならないように、またインプラント歯周炎にならないためにも、ホームケアはしっかり行っていただきたいと、ご説明しています。
インプラントは普通の歯と比べると下部の立ち上がりが強く、根元に汚れがたまりやすいので根元の部分にフィットしやすいタフトブラシやゴムの歯間ブラシもおススメしてます。
あとは、定期的な歯科衛生士による歯石取りメンテナンスへもお越しください!

総合的な選び方

歯ブラシなど
【Dr】
お互いに話がつきませんね(笑)
名残惜しいですが、前回のブログと一緒にまとめると、歯磨剤や歯ブラシを選ぶ際には、自分の口腔内の状態や個別のニーズを考慮することが重要という事ですね!
特に、歯周病や虫歯のリスクが高い方、知覚過敏がある方、矯正中の方やインプラントを入れられた方などは、それぞれの症状に合わせた製品を選ぶことで、より効果的なケアが期待できるということでいいかな?

【DH】
はい!
りお歯科クリニックの歯科衛生士は、歯石取りなどメンテナンスにお越しになられた際に、最適な歯磨き用品を提案させていただくこともありますが、もし宜しければ実際に使ってみえる歯磨剤や歯ブラシをお持ちください!
実物を使用した歯ブラシの当て方などもお伝えできるので、お声がけいただけると嬉しいです。
あとは、歯ブラシは最低でも月に1回の交換をおススメしています!
歯ブラシも大事ですが補助清掃用具(フロスや歯間ブラシなど)も大事なので、次回はこちらについても、お話しできたらと思っています!
歯科衛生士ブログをお楽しみに!

【Dr】
この年末に歯科医師ブログが乗っ取られるとは思っていませんでした(笑)
【Dr】【DH】
それでは皆さま!よいお年を!

今年も一年、歯科医師ブログを読んでいただき誠にありがとうございました。
本職ではない文章を書くという作業で、分かりにくい表現や伝わらない文章もあったかと存じます。
継続は力なり!これからも定期的にブログを書いていきますので「こんな事書いて欲しい!」など、ご要望がありましたら、当院受付やカウンセリングスタッフはもちろんですが、お近くのスタッフまでお気軽にお声がけいただけますと幸いです。
それでは、よいお年をお迎えください。

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